人相占い(口)

口は食事をとる大切な場所であり、生命力をあらわす場所といわれます。
がま口などという言葉があるように、その大小は金運に影響を与えます。
また食欲や性欲の旺盛さをも示し、よい口の持ち主は、それだけでも十分成功することができるでしょう。
口の型による吉相といっても男女によって違ってきますが、一般に男は強さを、女は柔らかさを尊ぶ、と考えてよいでしょう。

大小

口の大小は、瞳の間の距離を標準の長さとして考えます。
口が引き締って大きい相は心が大きく、清濁合わせ飲むような度量があります。
行動力もあつて、どんな仕事でも力強く実行し人の上にたつ統率力もあります。
女性で口の大きな人は男まさりの仕事をしたり、社会的活動をするようになります。
口が大きくてもしまりのない場合は、性格的にどこか一本抜けており、人にだまされてみじめな目にあうことがあります。

口の大きい人が攻めの人であるとすれば、口の小さい人は守りの人といえます。
細かいことまでよく気がつき、学問的な研究や、職人的な技術の世界では、
すぐれた力を発揮することができます。
性格は引っ込み思案で口下手であり、人の上にたって仕事をすることは不向きです。

出っばった□・引っ込んだ口

顔を横から見た時に鼻からアゴの先にかけて直線を引いたとして、その線より出ている口を出っばっている口という。
性格は外向的で生活力は旺盛です。
言葉にも言動にも自分を曲げない強さがあり、口が出ていればいるほど、
考えたり反省したりせずに自分を押し出していくようになります。

これと反対に、引っ込んだ口の人は、性格も引っ込み思案で、
他人に対する気がねが多くなります。
もう一歩というところで人に譲ってしまう気の弱さがあり、
激しい生活の中で戦っていく意欲が不足がちです。
現代の社会では損な性格といえよう。
女性の場合には、家庭にはいると献身的な良妻賢母となるので、吉相の一つといえます。

受け口・引っ込んだ下クチビル

下クチビルが前へつき出ているのを受け口といいます。
受け口には下アゴが出ているために受け口となるものと、
下クチビルだけが出ているものの二つがあります。

下アゴが出ている受け口の相は、配偶者で苦労します。
男性なら妻との夫婦嫁が円満にゆかないことが多く、女性なら夫にたよれず、
自分の力で働かなければならないめぐり合わせになるでしょう。

下クチビルの肉が厚くついている受け口の人は、きわめて自分本位です。
いこじで人と打ち溶けない性質を持っており、自分の利益のために
人を裏切ることも平気でするため、人から警戒されてしまいます。

下クチビルが引っ込み加減になっているのは個性の弱い人です。
自分の意志がしっかりしないため周由の影響を受けやすく、
この相の人は独立して事業を営むのは不向きで、しっかりした会社の勤め人になるはうがよい。

切れ長の口

こういう口もとの人は、心がおだやかで円満です。
他人に対しても暖かく誠意のある態度で接するので、だれからも好意をもたれ、
引き立てを受けることができます。
生涯を通じて、大金持にはならないが、堅実で楽しい人生を送ることができます。
配偶者や子どもにも恵まれ、家庭的にも何不足ない生活が送れるよい運命の口もとです。

ヘの字の口

は男性的な気迫を表わします。
この相の人はなかなか頑固なところもありますが、仕事好きで
他人の苦労までしょいこんでいくだけの力量と親分肌の気性を持っています。

しかし頑固すぎるために、結婚運・家庭運に恵まれなくなるので
自信過多にならないよう時折り反省することが必要です。

口の両端が引せ締って、ホオにくい込んでいるように見える人は
努力家であり、決断力にとんでいる。
この相の人は、人一位人生の苦難にめぐり合うが、それらを一つ一つ克服して
つぎつぎに成果をおさめ、成功者となることができます。
運命を自らきりひらいていける、意志的な人間であることを表わしています。

クチビル

クチビルの厚さは愛情のバロメーターです。
上クチビルは人につくす愛情を示し、下クチビルは自分本位の愛情を表わします。
上クチビルが厚い人は、恋人に対しても家族に対しても愛情が深くこまやかです。
この相に理性が伴わないと、異性の誘惑にもろく、愛欲にふける危険性がありますが、
結婚すれぱよい家庭人になります。

この相の人は男女とも味覚が発達しており、板前やコックなど、
腕がよいといわれる人はたいていこの相を持っています。

上クチビルが薄いのは、愛情があっさりしていることを示します。
この相の人は、恋愛や愛欲には関心が薄く学問・宗教・思想問題などに熱心です。
女で上クチビルの薄い人は、見合い結婚が多く、
結婚してからも愛情の表わし方がたりなくて、
夫との仲がしっくりいかない場合がよくあるようです。

クチビルのシワ

上クチビルのシワは老化現象の一つといわれ人相学的にはあまり意味がありませんが、
下クチビルに深く刻まれた縦ジワは、歓待紋といい吉相の一つです。
この、シワのある人は人づき合いがよく、陽気で遊び好きであり、
楽しみのためには惜しみなく金を使います。

話題も豊富で、つき合っていても人の気をそらさないので、
人からも好かれ、幸運をつかむ機会が多いのです。
女性では良縁を早くつかむことができる相といわれています。

歯 

人相学的には、歯は小さいほうが吉相です。
ただし、門歯といわれる前歯だけは大きい方が吉。
歯並びがよくととのい、あまり大小高位がなく、つやとうるおいのある白色の歯の持ち主は、
大吉の相であって、一生衣食に不自由することはないでしょう。

これに対して乱柱歯の人は、性格に妙なクセがあったり、
物の考え方がひねくれていたりして、周囲の環境にうまく順応できない人が多いようです。

口の両側の筋

鼻の両脇からはじまって、口の両側を下がる線を法令といい、職業と立場を表わします。
この筋は、人間が社会に出ていろいろの苦労をつみ、地位を築いていくにしたがって深くなります。
だから中年になっても、まだ法令がはっきりしていない男性は、温室のような環境に育っているか、あるいは社会的に地位を確立していない人だと考えてよいのです。

法令が左右そろって形が正しく刻まれてある人は、職業のいかんにかかわらず、
独立の生計を立派に営むことができます。
しかしあまり筋が探すぎるとワンマン的で、人に対してきびしすぎる傾向があります。

法令が左右不ぞろいな人は、仕事に対して心が一定せず、方針がぐらつくことを表わす。
法令のどちらかが二筋にわかれている人は、中年になって職業をかえるか、
または仕事が二つになることを示します。

法令の色艶のよいときは、栄転や地位の昇進など立場がよくなり、
色がくすんでくるのは収入が思わしくないしるしです。


目で占う | 鼻で占う | 耳で占う



腸の改善に智通