人相占い(耳)

福耳という言葉があるように、耳の肉、とくに耳たぶの肉の厚い人は福運があり、
物には不自由しないですみます。
耳の肉の薄い人は運もうすく、財産を受け継いでもそれを減らしてしまったり、
大金を得ても結局はもとのもくあみに戻ったりします。

大小

耳の大小は深の大小とほぼ比例していますが、とくに小さい耳や、
大きくても薄い耳は金に縁がうすい相です。
耳の大小よりも、肉が厚いか、薄いかのほうが金運に影響します。
耳がたっぷりしている人は、親がゆとりのある生活をしているときに生まれ、
耳が貧弱な人は親が困窮しているときに生まれたとみてよいでしょう。

位置

耳はマユと鼻底との間にあるのが普通の位置です。
これより上にはみでている耳は、目上の人から引き立てられ、
地位がよくなったり、金ができるなどの運があります。
しかし支配力には乏しく、どちらかというと、脇役的な才能と運勢の持ち主です。

耳がふつうの位置より下にはみだしている場合は、
指導者や支配者などになる運を持っていると考えてよいでしょう。
しかしあまり下にさがりすぎると、情におぼれすぎて、社会的成功はむずかしくなってきます。 

弾力

耳の便さは健康を表わします。
硬くて弾力がある人は体力が盛んで、仕事に対して積極的です。
その反対に耳が軟かい人は、体力・気力などがとぼしく憶病です。

厚さ

耳の肉が厚いのは、体力があって、財力に恵まれている相です。
耳の輪郭にそって、厚く丸い肉がついているはかりでなく、
内部の肉も厚昧があるのは、精力が旺盛であって金運に恵まれ、
時代の波にのって財をなす人であり、とくに実業家に向いています。

耳の肉が目立って薄い人は、名と実が伴わず、金がはいっても身につかないで、
出ていってしまうでしょう。

耳の形がよけれは、学問・芸術その他の文化的な仕事で功蹟をあげ、
名も高まりますが、みかけはど金が残りません。

耳が薄くて、外輪のふちが内側にまるめこまれるようになっているのは、
金を運用することも、もうけることも下手です。
この相の人は大もうけをしようなどと考えないで、蓄財に励むべきです。 

色つや

耳の色が良い時は健康であって運もよく金銭的にも恵まれます。
また健康も盛んになります。耳の色がすすけたように汚れているのは、
身体に栄養がとれておらず、金運も衰えている時です。

福耳

むかしから、耳たぶにふっくらと豊かな肉のついている耳を福耳といい、
福運に恵まれるといわれています。
福耳のなかでももっともよい相は、耳たぶの下端がまっすぐにたれずに、
口のほうにむかっており、その上に米粒が乗るくらい、くの字に曲がっている相です。

この耳の人は、荒っぽくもうける度胸もあり、財産をふやしていく手腕もあります。
女でこの耳の人は男運がよく、資産家と結婚するか、金のあるパトロンに恵まれます。

耳たぶの肉がきわめて薄く小さく、ほとんどないように見える人は、金に縁の薄い相です。
金もうけをしても、すぐ人にだまされたり、思いがけない大損があったりして
身につかないことが多いのです。
この相の人は金もうけを目的の仕事は避け、実力をつけてそれで報酬を受けるほうがよいでしょう。
とくに耳全体が小さくて肉が薄く、耳たぶのない人は、浪費や失費で金が残りません。


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