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前回は、感光材料をチューリップの前にただ置いて、チューリップに光をあてる(撮影する)とどうなるかやってみたね そうしたら、左のようにぼやーと映るだけでした |
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つまり、感光材料をチューリップの前においただけだと撮影できないってこと これから、どうしてそうなのか、説明するよ |
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光はチューリップ全体にあたって、反射した光が感光材料にぶつかる 感光材料は光があたった強さに応じて変化します(わからなかったらもう一度前のところを読んでね) さて、ここでは、左のようにチューリップの上の1つの点に注目しましょう この1つの点からは光が四方八方に飛んでいってるよ(詳しくは最初の説明=ここ)。 |
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左図では、 感光材料AとBがあって、Bはいつものところにあって、Aはチューリップの近くにあるよね 赤い矢印は光を表しているよ ほんとは矢印はもっと細かくたくさん無数にでているんだよ。このあたりはわかっているよね?(詳しくは最初の説明=ここ)。 |
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さて、AとBを通過する矢印をよくみてちょうだい Aは9本。Bは5本だね。感光材料の大きさは同じだよ つまり、現像すると、光がたくさん通過したAの方がBよりも明るいってことだよ そしてAの上の方が矢印の間隔が細かいだろ?上の方がたくさん光が通過したってこと つまり、光が出ている点に近い部分は光が強いってことなんだ |
このことは、お部屋の電気をつけたときに、明かりの近くが明るくて、離れるにつれて暗くなるからすぐわかるよね。その理由は上に書いた理由なんだ。 |
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ここで、感光材料をいつものところにおきましょう そして、チューリップに光をあてて撮影しましょう 左図でははっきりしないけど、感光材料の上の方が光が出ている点に近いよね だから、感光材料の上の方が明るくなるってことだよ |
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現像すると、こうなるよ 上の方が明るいのがわかるよね この画像で、チューリップの1つの点から出た光がどう映るかってことがわかるよね |
2.さらに、チューリップの別の1つの点(部分)に注目して考えてみる
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こんどは、さっきよりも少し下の点からの光を撮影してみよう 同じように、1つの点から四方八方に拡がって光が進む そして、その光が感光材料にぶつかる |
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これを現像するとこうなる さっきよりも明るい部分が少し下になっているよね チューリップの1つの点から四方八方に光がでているからこう見えるんだよ わかるかな |
3.さらに、さらに、チューリップの別の1つの点(部分)に注目して考えてみる
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こんどは、さっきよりもさらに下の点からの光を撮影してみよう 同じように、1つの点から光が四方八方に拡がって、感光材料にぶつかる こんどは茎の部分だから、緑色の光だよ |
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これを現像するとこうなる さっきよりも明るい部分が少し下になっている チューリップの1つの点から四方八方に光がでているからこう見えるんだよ 光が出ている部分に近いほど明るく見える だから、中心が明るくて周辺部が少し暗い像になって見える |
4.さらに、ずーと下の1つの点(部分)に注目して考えてみる
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もうわかったと思うけど、左図だとどうなるかな わかるよね |
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これを現像するとこうなる 明るい部分が下部分になっているよね |
5.ここまでをまとめて考えよう
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これまでの光をあわせるとこうなる 実際は、もっと矢印が細かいよ チューリップの表面の分子レベルの細かさで光が飛び出ているんだから |
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したがって、これを現像するとこうなる これまでの説明の図を合成した感じになるよ |
一番最初に説明した、光が1つの点から四方八方に進むという考えが基本になっているよ ここまでの説明がよくわからなかったら、もういちど最初から読んでちょうだいね 次は、いよいよホログラムの説明を、、、といきたいけど、まだなんだなあ。まだ空間にある立体物を撮影するってことの意味をちゃんと説明しきれていないんだ というわけで、次回は、どうやってチューリップを平面画像に記録するかってことを説明する予定 これもあまり日をおかずに掲載するつもりなので、お楽しみに、、 質問も受け付けているので、遠慮なくどうぞ |
初めて書いた日 2002年 3月 21日 著作権は有限会社アートナウにありますので、勝手に転載しないで下さい。 |