書く・読むに比べ、話す・聴く事を学ぶ機会がほとんどなかった。
読書は総合的な視点を持ち、想像力を豊かにする有効な手段と考えている。
事実は一つ。評価が分かれる場合がある。その際、情緒的思考は説得力が弱い。説得力を持つのは論理的思考である、これは読書の力に負うところが大きいと考えている。
私はどちらかと言えば体育系である。読書とは無縁であった。あるきっかけで本を読み始めたのは既に50を過ぎていた。これも慣れかも知れない。今では本を読むことは楽しみである。
ところが、書く・読むに比べ、話す・聴くことを学ぶ機会は殆どなかった。民主主義は議論討論が前提である。学校教育において、より一層話す・聴く教育が強化される事を願っている。そして「違うことは素晴らしい」という違いを認め合う教育を期待している。
確かに、高齢に伴い薬の量は増えた。しかし、体験・知見、そして知恵は増えた。また、孫から学ぶことも多くなった。それらを踏まえ、想像力を鍛え相手の立場に思いを致す様な考え方を失わない様にしたい。
他人と比較しない。小さな喜びを大切にする。この指針を軸に90代を目指すつもりだ。