スポーツ界、やまぬパワハラ
スポーツ界、やまぬパワハラ。これは、地元紙4月18日付の見出しである。
暴言・暴力は恐怖で相手を支配しようとする行為である。これは指導技術の劣化を意味する。見せしめであり、憎しみを生むだけである。
では、なぜ暴言・暴力が後を絶たないのか。自分を正当化する心理が働くためであると考えている。だとすれば、いつまで経っても同じ過ちを繰り返すことになる。
この心理が働いている場面はよく見かける。学校側のよく使う常套句である「熱心なあまり」。加えて、学校、指導者の「名誉欲」の存在である。これには限界がないから厄介である。その結果、勝利至上主義が席巻、いつの間にか部活の目標が目的化する危険性が潜んでいることだ。
学校教育の原点は、「自律心」の醸成にあると考える。子ども達の自主性を重んじる指導体制へ転換しないと部活離れは進むばかりだ。
学校の常識が社会の非常識であってはならない。時代に合わない指導方法が未だに息づいていることに驚いている。