子ども達は一人の人間である

 

  子ども達は子どもである前に一人の人間である。私達は子ども達を一人の人間として接してきただろうか。子どもに寄り添い、子どもの話を聴いてきただろうか。
  思うに、家庭が学校化していると言われて久しい。加えて、親御さんはゆとりを失い、子どもに対して指示、強制が強まっている感じがしてならない。
  これでは「従順」な子どもは育つ。しかし、社会の中でより良く生きていく為に欠かせない「自律心」は育ち難い。悲劇的なのはそのことに親御さんは気付かないことだ。
  そもそも、私達は読み書きに比べ、話す、聴くは殆ど学ぶことはなかった。以下は、大学の聴講生として「聴く」ことについて学んだ一部である。
  まず、話を聴いてあげることの効果は計り知れない。中でも、子どもが安堵感を得ることは大きい。この積み重ねが自信を生む。自信は他人と比較しない自己肯定感を取得。しかも、これは多様性を認める精神の基底を成すものだ。
  そして、子どもの話を聴く際、批判することは避けたい。また、アドバイスをむやみに与えずに、自分で何かを発見させる様な 質問は大切と考えている。
  親御さんは夕食の支度をしながら、夕食をとりながら、それでも無理なら日時を決めて子どもの話を聴いてあげることをお勧めしたい。

 以 上