医師に思う

 

  私は、役割分担とお互いをリスペクトする社会を目指したい。
  私の曽祖父は鳴井淳庵という黒石藩の医師であった。そのせいか医師という職業に関心が高い。
  まず、医師と関係ない国民はほとんどいない。そして、お金を支払った側がありがとうと言う数少ない職業の一つである。
  確かに、医師も様々である。患者に寄り添う医師、患者の顔をみることなくパソコンを見て診察する医師、声を荒げる医師、マウンティング的思考の医師等。
  しかし、私は声を荒げる医師を好まない。これでは治る病気も治らない。高齢になるとなおさらだ。加えて、言葉に比べ表情、声は圧倒的に相手に伝わるということだ。
  また、マウンティング的思考の医師も好まない。役割分担とお互いをリスペクトする視点から馴染まないからだ。
  一方、私には医療技術を評価する能力は無い。その為、患者に寄り添う医師に高い評価をする。具体的には物が言いやすい医師である。表情、声の柔らかい医師である。世間ではその様な医師を「優しい先生」と呼ぶ。
  残された時間は少なくなってきた。立場の互換性を持ち、複眼的思考を大切にして目指す社会へ貢献したい。

 以 上