体罰は人間の弱さの表れ

 

  「ウインター杯連続出場の金沢高校 男子バスケ部監督が暴言、暴力で解任 匿名投書で発覚」。Yahoo!ニュースで知った。
  先日までの慶応高校野球部、選手達の「自主性」を重んじる指導方法が話題になったばかりだ。部活の暴言、暴力の根強さは凄まじい。これは、指導技術の劣化が相当進んでいる証である。
  強調しておきたい。暴言、暴力は指導では無い。指導技術が未熟だけの話である。また、学校側の常套句「熱心さのあまり」を公言している限り暴力、暴言の根絶は出来ない。
  今回の件で着目するのは「匿名投書で発覚」という下りである。匿名投書がなかったら表沙汰にならなかった。
  「結果良ければ全て良し」の風潮が学校、保護者、生徒達全体に蔓延していたのでは、しかし、これでは過去から教訓を得ることは不可能に近い。過去を語るのは過去を戻すためではない。過去からしか学べないからだ。 
  「これまで部員から暴行や暴言などについて学校側には相談はなかったという」。しかし、子ども達が学校へ、親へ相談するはずがない。仕返しが怖いからだ。
  学校側は「事実を重く受け止め二度とないように全力で努力する」とある。子ども達から、保護者から、方法があがらない中どの様にして努力するのか聞いてみたい。

 以 上