力をあわせて生きる
八甲田山春スキー。目の前に広がる広大な斜面。さんさんと照りつける太陽。滑走する姿が懐かしい。今では「クロスカントリースキーボール」を使用してウォーキングである。
夕方、近くの公園を散歩していた時だ。犬を連れた中年の女性が休んでいた。声をかけたら耳に手をやった。瞬時に聾者と判断、高い声で話しかけた。聞こえるという。
その方は付近の県営アパートを指差し、そこで母親と妹と自分の三人で暮らしていると教えてくれた。孫が今春青森県立聾学校を卒業、今大学で学んでいることを伝えた。とても喜んでくれた。
私は、彼女の自発的な振る舞いに自信と誠実さを感じた。そして、力を合わせて生きる姿に老後の生き方を示唆している気がした。
人間一人では生きていけない。「孤独」はいいが「孤立」は辛い。子どもは独立し、親と同居するケースは少なくなった。しかも、混迷した時代である、「力をあわせて」生きることの重要性は高まるばかりだ。
私は、今を大切に懸命に生きることが老後の不安解消に最適と考えている。未来は予測不可能であるからだ。
凜として一人暮らしをしている90歳過ぎのご婦人を知っている。秘訣を聴いてみたい。
以 上
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