家庭内雑談のお勧め
東奥日報2022年12月25日「電通・過労自殺7年『我慢せずSOSを』母が手記」という見出しがあった。
以下は事件の概要である。「2015年12月15日、この日、国内最大の広告代理店『電通』の社員だった高橋まつりさんが自殺しました。高橋さんは、一ヶ月に100時間を超える残業や上司からの悪質なパワハラに苛まれ、精神的にも肉体的にも追い詰められた結果、自社ビルの寮から飛び降りました」(yahooニュース)。
私は、「手記」を読んでいない。本人について知っているのは東大卒で電通に勤めていたというくらいである。しかし、電通については過去に「過労死」認定の判決があったことは知っていた(最高裁第2小法廷平成12年3月24日判決)。企業側はなぜこの判決を教訓にできなかったのか。
一方、「我慢せずSOSを」。これは彼女にとって東大合格よりも難しかったのでは。人の力を借りる力に価値を置いていたら、との思いは募る。
問題解決は早期発見早期対応が重要と考えている。その為に、家庭内「雑談」をお勧めしたい。
国内最大の広告代理店は国内最大の民主企業であって欲しい。社会資源の乏しい我が国において人材は貴重である。悔やまれる。
以 上