障がいのない人間はいない

 

 「障がいのない人間はいない」。聾の大学生達と北欧視察で学んだ。私は盲の学生達との交流は古い。彼等はとにかくとにかく優しい。一方で、夢、誰もが幸せを感じられる社会の切望、そして将来への不安。学ぶことばかりだ。
  しかし、「私は40歳までに完全に失明します」と語る女子学生。あまりの衝撃に励ます言葉が見つけられない。
  思うに、視覚障がい者に対する世間の理解は決して高くない。私も孫が聴覚障がい者になるまで全く無関心であった。無知から偏見を生み、偏見は不安を抱き、そして「かわいそう」と差別する。この悪循環を断ち切るには恩恵的歴史からの脱却、人権としての主張はとても大切なことであると考えている。
  そして、社会の中でより良く生きて行くためには「自律心」の醸成は欠かせないと考えている。人と比較するのではなく、「自分は自分でいいんだ」と自信をもって生きて欲しい。
  学生達は、マッサージ師として社会へ貢献しようとしている。培った「挨拶」と「笑顔」を大切に頑張って欲しい。
  「成功することは素晴らしい。成功しなくても成長することはもっと素晴らしい」。私はこの言葉が大好きです。

以 上