スウェーデンに見た人権意識の高さ
ロシアのウクライナ侵攻でロシアの隣国スウェーデン、フィンランドが揺れている。その両国を訪ねたことがある。以下はその時の印象である。
「shut up!(黙れ)、続けて下さい」。これは老人施設視察の際、スウェーデンであった話である。
質疑応答で、私は「入所者間でトラブルが発生することはありませんか」と訊ねた。その際、視察同行者の1人が「そういう質問はするべきでない」、と私の発言を遮断した。その時である。地元女性案内人が間髪入れずに発した「shut
up!、続けて下さい」。これには驚いた。同時に感動した。私は、人権を守る意識の高さを感じ、民主主義の原点を見た思いがした。表現の自由は民主主義の生命線であるからだ。
聾教育視察のためフィンランドを訪問した。とにかく国民が「ゆっくり」している印象である。綺麗に着飾った高齢のご婦人が「クロスカントリーポール」を使用して街を歩いていた。
また、30人程入るビアホールに入った。テーブルで緑色で翼の付いた高い帽子を被った男性4人が飲んでいた。とても静かである。まもなく女性を含んだ7人ほどのグループが入ってきた。これまた静かであった。「個」の強さを感じた。
以 上