青森商業高校ラグビーを思い出す

 

  県高校ラグビー界の風景がすっかり変わった。まず、試合中監督の汚い怒声、罵声を聞かなくなった。
  次に、山田高校高校総体ラグビー競技3連覇。強さは郡を抜いていた。それに、試合前練習は楽しく遊んでいるかの様に映った。この光景が試合で大きなパワーに化けるのでは、という予感はした。同校には2人のトンガ出身選手がいる。パワーが違う。さらに、陽気さを感じた。
  さらに、音楽を流して試合前練習をしていた学校がいた。三本木農業高校である。きつい競技を楽しく練習しようという意図が窺える。選手達の「自律性」の高さを感じた。
  私の母校青森商業高校は昭和33年(1958年)国体ラグビー競技で準優勝した。5対0の惜敗である。そこには大学での練習の合間をみて指導に来てくれた先輩がいた。1960年日本大学が学生王者に輝いた時の主将和田である。当時は、関東大学ラグビーは二つに分離していなかった。
  「ラグビー競技は状況判断の連続である。大きな声は意味がない。伝えることではなく、分からせることが大事だ」(エディージョーンズ著「強くなりたいきみへ!」参照)。
  より一層、コミュニケーション能力を高め山田高校花園二回戦突破を楽しみにしている。

以 上