世界の風景がすっかり変わった

 

  エジソンは電気を発明し世界の人々に夢と希望を与えた。ロシア大統領プーチンはウクライナ侵攻によって世界の人々に悪夢と失望を与えた。私にはその様に映る。
  民主主義を民主主義で破壊したドイツ・ヒトラー。ユダヤ人約600万人を殺害した。これは何百年前の話ではない。私は、強制収容所の中で最大規模であるポーランド・アウシュヴィッツ強制収容所博物館を訪ねたことがある。2006年3月のことだ。民主主義の怖さを目の当たりにした。
  同収容所は当時のまま保存されていた。寝床は藁が敷かれ家畜同然であった。ガス室に入った。死体はガス室から死体焼却炉までコンベヤーで運ばれ、流れ作業で処理されていた。収容所4号館入り口に「歴史を記憶しない者は、再び同じ味を味わざるを得ない」と刻まれていた。
  このアウシュヴィッツ強制収容所を開放したのはソ連軍である。ところが、今や大義が分からないロシア(旧ソ連)によるウクライナ侵攻。その惨状は目を覆うばかりだ。しかし、この蛮行を指示する国、見て見ぬふりする国。益々分からない。
  確かなことは、「表現の自由」が絶たれている国家は怖い。そして、ロシアのウクライナ侵攻、永遠に世界の歴史に刻まれることだ。

以 上