考える力と知識


  混沌とした時代である。何が正しいか分からない。しかも、多数意見が正しいとは限らない。加えて、ロシアのウクライナ侵攻。国際秩序を破壊、なりふり構わない実力行使。この軍事侵攻をなぜロシア国民の手で止められないのか。独裁国家であるから。言論統制が厳しいから。「考える力」の重要性を痛感する。
  翻って我が国に目を転じた場合、「考える力」は重視されているだろうか。今ひとつ心許ない。確かに、知識の豊富さは人の評価が高かった時代があった。しかし、今や知識はパソコンでいくらでも検索できる。
  これと対極にあるのが「自律心」である。「自律心」の育成は教育の原点であると私は考えている。これは「考える」ことが出発点である。
  そして、行動には失敗はつきものである。しかし、上手くいって感動、失敗して教訓。この繰り返しが人間を成長させるものと私は考えている。
  自分の人生を振り返った時、失敗だらけである。しかし、失敗を恐れず前に向かって進みたいと考えている。
  解説評論家にならないよう終生「なぜ」を大切に「考える力」を高めたい。そして、ことあらば行動出来るよう心身共に鍛えておきたい。

以 上