ロシアは我が国の隣国である


  我が国はウクライナ同様ロシアの隣国である。ウクライナ参上は対岸の火事ではない。
  ところで、とても不思議なのは、ロシアはが連憲章に違反し主権国家ウクライナへ侵攻、白昼堂々と傍若無人に振る舞っている姿である。時には「核」をちらつかせ、言語道断である。
  哀愁漂うウクライナ民謡「キーウの鳥の歌」。青い空と黄色の麦畑を表すウクライナ国旗。似ても似つかぬウクライナの惨状。恐怖に怯え逃げ惑う女性、子供、そして高齢者。一層激しさと残虐さが増し、ウクライナから国外へ避難した人の数が500万人を超えたという。今、人道という言葉とは程遠い光景が展開されている。なんと不条理なことか。
  そんな中、ウクライナの惨状を伝える報道スタイルに若干疑問を感じる。確かに、戦況はよく伝わってくる。しかし、ロシアの国連憲章違反を糾弾する論評が少ないことだ。
  今、ロシアの暴走の前に国連憲章(第2条第4項)の真価が問われている。ウクライナを弱肉強食の前例にしてはならない。
  「ロシアは2月24日前に戻れ」。日本はこのメッセージをより一層国際社会へ発信すべきである。
  「私たちは何か悪いことでもしたのですか」と恐怖に伝える高齢の女性。胸が痛む。

以 上