特別支援学級の暴言と体罰
ネット上に「負い目を感じる母親『手がかかる子を預けている』学校に声上げられず 姫路・特別学級の暴言・体罰」と見出しが躍っていた。
母親は、学校への感謝の気持ちはあっても負い目を感じる必要はない。憲法は教育を受ける権利、教育の義務、そして平等を定めているからだ。
担任だった元教諭(39)は2018年以降、児童6人に「生きる価値がない」などの差別的な暴言や、体を押さえつけるなどの体罰を繰り返していたという。
これは、世界を震撼させた400万人とも言われるユダヤ人を虐殺したナチス・・ドイツを想起させる。優秀でなければ社会に必要ないという「優生思想的な考え」が共通するからだ。
しかし、「生きる価値がない人間」、この世に存在するのだろうか。傲慢さ、指導技術の未熟さ、弱者につけ込む根性、どれもこれも許しがたい。だが、厄介なのは「優生思想的な考え」は誰にでもあると言われていることだ。
元教諭の補助役の女性職員は少なくとも7回、学校側に実態を訴えた。しかし、管理職は確認もせず、事実上放置したという。その間、国民の税金で給与が支払われているのだ。社会との乖離に愕然とする。
学校の常識が社会の非常識であってはならない。特別支援学級(学校)の教員免許を特殊免許とするなど見直しを提言する。