家庭が学校以上に学校化
教育関係者から入手した資料によれば、「家庭が学校以上に学校化している」という警笛を鳴らす。また、「子ども達が人間関係で苦労するのは友達と家族である」というのだ。
家庭が学校以上に学校化しているとは、一体どういうことか。私は、教育の原点は「自律心」の醸成にあると考えている。
学校がその様な役割を果たしていれば「家庭の学校化」は歓迎されていいはずである。ところが、警笛を鳴らされているのだ。学校は教育の原点を見失ったということだろうか。例えば、テストの点数で人間性を評価する。集団性を強調、個性を潰す。
「友達」関係は「自己肯定感」が重要と考える。考えの違いを認め合いながら付き合いが出来ると考えるからだ。
着目するのは「家庭」が人間関係で苦労する中に入っていることだ。家庭が自由に物言える場所になっていないのだ。しかも、友達関係と異なり離れることは難しい。確かに、これは親にとって楽である。しかし、「楽あれば苦あり」である。ブーメランを覚悟しておいたほうがいい。
「十代の子ども達が最も自分らしくでき、安心できる時間は『寝る前に布団に入った時』である」と、同資料に記されていた。これでは余りにもわびしい。