後を絶たない障がい者施設での虐待
憲法13条後段は「生命・自由・幸福追求」を権利として保障する。「但し、障がい者を除く」とはどこにも書かれていない。
東奥日報新聞9月26日付に障がい者閉じ込め状態化・神奈川県立施設「虐待」と職員 「県の体質 殺傷事件の背景」という見出しがあった。この手の事件は後を絶たない。関係者は対岸の火事視していないろうか。
県は職務上入所者を管理監督しなければならない。その為、入所者の人権に関しとても近い位置にいる。この立ち位置をしっかり認識することは大事である。人権意識の理解度が人権侵害の引き金になることは十分に考えられるからだ。
人権意識を高めことは容易なことではない。人権侵害を経験した県職員は多くないと考えるからだ。加えて、立ちはだかるのはマウンティング的思考(優生思想的な考え)である。
私は、人権意識を高めるためには「共感力」を高めることは効果的と考える。その為には、人権侵害を素早くキャッチする精神を強化しておく必要がある。つまり想像力の強化である。その為には、諸々の体験は貴重である。
この手の事件を未然に防ぐため、定期的な検証は欠かせない。その際、外部の人間による抜き打ち的な監査は必要と考える。