100円ショップで見た優しさ

  100円ショップで笑顔で対応する若い女性店員。購入金額は300円程度、説明が優しく丁寧、お客に寄り添う姿に感嘆する。日本国憲法第13条前段「すべて国民は、個人として尊重される」を体現しているかの様だ。
  これは、社員教育の成果か、持って生まれた才能か。少なくても受験学力で身に付く代物ではない。仕事に対する「自信」の表れとみた。
  ところで、不透明、不確かな時代である。加えて長寿社会。良いケアをするにはまず相手との関係性に意識を向けるべきである、という指摘がある。何をしよう、してあげようではなく、良い関係を作ろうという考え方である。時はまさに「優しさ」が求められている。
  戦後間もなく物資の乏しい時、皆で助け合う「優しさ」があった。「優しさ」は人を癒やし、元気と勇気を与える。AI(人工頭脳)の時代が近づいている。「優しさ」は益々輝くに違いない。
  「優しさ」を身に付けるためには、「自分は自分でいいんだ」という他人と比較しない自身が前提になろう。
  自粛、自粛で閉鎖的な空気に覆われている中、100円ショップで出会った光景は、とても大切なものを示唆してくれた。