女性の自殺率急上昇
「日本には何でもあるが夢と希望がない」という言葉は全く色褪せていない。女性の自死が増えているという報道に触れ、心が痛む。でもなぜ女性が。男性に比べ女性の労働環境が劣悪であるということだろうか。コロナ禍に伴う経済的に難しい状況が彼女達にとどめを刺したのだろうか。
憲法25条1項は「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と謳う。国民の生命、財産を守るのは政治の責任である、と良く耳にする。が、果たしてその責任を果たしていると言えるのか。甚だ疑問である。しかし、政治のレベルは有権者以上のレベルにはならないという。
そして、コロナ禍がもたらしたのは、ウイルスの拡散ばかりではない。「個」の弱さがもろに表れている。つまり、無知・不安による排外的思考が強まっていることだ。他者を攻撃することで、自分を癒やす輩が後を絶たない。これは、自信を失い、他者との比較なしでは自分を測れなくなっている証と映る。
戦後間もない頃を思い出す。お互い助け合って生きていた。人間は1人では生きていけない。人の力を借りる力はとても大事な力である。
この世に用のない人間は1人もいないという。あなたの力を待っている人達がいることを忘れないで欲しい。