聴覚障害の子ども達と「自律心」
孫が青森県立聾学校高等部学生。ことのほか聾の子ども達への関心は高い。
私は、聴覚障害の子ども達には「個性」を大事にして欲しいと願っている。「個性」は自分らしさであり、幸せの源泉であると考えるからだ。
ところが、学校、家庭で人と同じ様に生きることのメリットを叩き込んでいないだろうか。これでは子ども達の「個性」は勿論、「自律心」の醸成も難しい。
私は、「自律心」の醸成は教育の原点と考えている。自分で考え判断し、決断し行動する。その結果については責任をとる、という構図である。これは、上手くいって感動、失敗して教訓。この繰り返しが人間を成長させるものと考えている。
勿論、生き方の選択は自由である。「自律心」とは無縁の生き方、つまり人に合わせ、出来るだけ風当たりの少ない生き方は楽である。しかし、「自律心」の成果は得られない。しかも、敵も出来ないが、味方も出来ない。「和して同ぜず」の精神は貴重である。
何が正しいのか分からない社会。しかも、他人の評価は当てにならないことが多い。「自律心」の醸成は高まるばかりである。
「凧が一番高く上がっているのは風に向かっている時である。風に流されているときではない」(チャーチル名言集)