筆談と勇気


  「筆談で会話する勇気が私にはありません。自分から積極的にコミュニケーションがとれる様になるにはどうしたら良いのでしょうか。」日聴新聞3月1日号「聾学校便り・教えて先輩」に掲載されていました。
  コミュニケーションをとることは、聴覚障害の有無に関係なく難しいことです。これは、教育制度に問題があると考えています。つまり、表現の自由の重要性、表現の自由の表し方を学校できちんと教えないところに問題があると考えています。
  ところで、手話で自分の意思を伝えることは良いが、書いて伝えることが苦手ということでしょうか(@)。健常者に煩わしさを与えるのではないか、との配慮からでしょうか(A)。それとも、自分の意思を相手に伝えること自体が苦手なのでしょうか(B)。
  @であれば、書く練習をすれば良いだけの話です。Aであれば、無用な心配です。聴覚障がい者が不自由さを強いられているのは、健常者が構築した社会構造だからです。問題はBの場合です。これは障がいの有無に関係がありません。
  私は、「勇気」を身に付ける手段として「自律心」の涵養が効果的だと考えています。つまり、自分で考え、判断し、決断し、行動する。いその結果について責任を取る、という構図です。上手くいって感動。失敗して教訓。この繰り返しが自信を醸成、勇気を手に入れることが出来ると考えています。