広瀬俊朗のラグビー解説
ラグビー元日本代表主将広瀬俊朗の解説はなぜ分かり易いか。なぜ楽しいか。
彼は、ラグビートップリーグの開幕に当たって次の様に述べている。「各国の代表選手が各チームに散らばっている。お互いライバルである」「新しい力、若い選手が出てくるかも知れない。楽しみである」。観客をわくわくさせるではないか。
ラグビー競技は「状況判断の連続」と言われる。その状況判断を「的確」に解説する。また、競技に興奮しない。良く通る低音での語り口は、聞く者に安堵感を与えとても魅力的である。
そして、主体は観客、解説者は客体という解説のスタンス。強調する選手同士の声がけ。これらは学校教育にも通じる。つまり、主体は生徒、教師は客体、そして子ども達への声がけ。
彼がラグビーを照らす灯りに、彼の全人格が滲み出ている様な感じがする。つまり、家庭で培った力。教育環境で培った力。ラグビーで培った力。その様な力が融合した灯りである。高校、大学、社会人の全てで主将を務めたというのも納得である。
ラグビーを通じて培った能力を是非社会教育というフィールドでも活かして欲しい。