山田高等学校・手話甲子園出場


 東奥日報9月3日付「強制の大切さ手話で訴え・山田高、県税初の甲子園出場」という見出しがあった。
  同校の手話甲子園出場、部員達の人生に大きな自信を与えるに違いない。好意の押し売りは出来ても、他人に「寄り添う」ことは難しい。想像力・共感力・優しさなどが問われるからです。
  確かに、聾者が不自由な生活を強いられているのは、社会の構図を健康な健常者が健康な健常者を前提に創ったからです。つまり、聾者には全く責任のないことです。しかし、共生社会の実現は道半ばです。目指すは「完全参加と平等」の社会です。
  一方、聾であることを人に知られたくない。でも、共生の大切さを訴えたい。これでは健常者に分かり難い。
  未だに根強い人の能力を障害の有無で評価する理不尽さ。以下は、障害の有無に関係ないことです。ですが、聾者には特に大事なことと考えています。まず「自信」を持つこと。「自律心」を鍛えること。人権意識を強化すること。
  一方、健常者は聾者に対して無知に等しい。ですが、健常者もいつ少数派にまわるかも知れない。想像力を磨き、無知からの脱却を図ることが大事なのかなと考えています。