教育現場は魅力を失ったか

 東奥日報7月8日付明鏡欄「子ども達のため教育現場の改革を」。優秀な学生が教育現場を敬遠する理由が記されていた。深刻さを感じる。
 私達は、どの様な社会を目指すのか。私は、誰もがあらゆる意味において、穏やかに暮らし、幸せを感じられる世の中、と考えている。具体的には憲法の基軸である「個人の尊重」である。これは教育の力が持つところが大きい。
  その様な役割を担う教員に対する「クレーム」。精神的負担が重く、避けたいと思うことがあっても不思議ではない。ですが、教員が孤立する様なことがあってはならない。その為には、組織的対応は基本である。
  対処法として反転を試みてはどうだろう。お勧めは「フィードバック」という聴く技術である。人は自分の思いをはき出すことで、問題の8割は解決すると言われるからだ。これは、相手の話をまとめ、それを相手に確認するという技術である。これによって、相手に安堵感を与え、ことを良き方向へ導くというものだ。
  優秀な学生が教育現場に魅力を失い教職を諦める。これは、教員の質の劣化を招き、ひいては社会へ影響を及ぼす。無関心ではいられない。何を改善、改革をすべきか急がなければならない。

以 上