新型コロナウイルスによる休校とオンライン授業
新型コロナウイルスによる休校に伴い、休校の遅れをどの様に取り戻すのか。にわかに報道される様になった「オンライン授業」。メリット、デメリットある様だ。
中でも、タブレットに振り回され子ども達が学校に嫌気をさし「新たな不登校」が増えないか、心配である。
課題も多いようだ。タブレットは全員持っているのか。通信環境は整備されているのか。更に、オンライン授業の効果は子ども達の「自律心」にかかっていることだ。例えば、眠っていても誰も起こしてくれないからだ。
私は、教育の原点は「自律心」の醸成にあると考えている。ところが、教科の理解度に目を奪われ、学校も家庭も殆ど「自律心」の醸成を軽視してきた節がある。とすれば、オンライン授業によって学力の差は一段と進むことが懸念される。
また、教育専門家の大学教授は、教育は子ども達と向き合ってなんぼの世界である、と語る。今まで以上に子ども達と向き合う機会が失われないだろうか。不安は募る。
ちなみに、フィンランドが学力世界一になったのは、子ども達の話を聴くのが教育の基本であった(東奥日報2005年6月29日朝刊)。
教育の主体は子ども達である。このことを忘れない様にしたい。
以 上