コロナと冷静さ

 テレビを付けると「コロナ」一色である。国難であるからであろう。信頼できないリーダーの元で不安の感染拡大を食い止められるか。リーダーの資質が問われる。一方、「冷静さ」という心のワクチンを打っておかなければならない、と指摘する貴紙寄稿作家木村友祐さん。共感する。
  ところが、「冷静さ」という心は、一朝一夕では身に付く代物ではないと考えている。「ルール」ではなく「みんなで決めたこと」を優先する国民性。空気を好み、空気に抗う精神の乏しい国民性。「自律心」の成熟度が鍵を握る、と見る。
  私たちは、高学歴である官僚の隠蔽、改竄、改廃、言い逃れ等、冷静さを見失い盲目的な体らくさを飽きるほど見せつけられてきた。しかも、「今だけ、金だけ、自分だけ」が良ければいい、という空気が蔓延。「冷静さ」という心を持ち、維持することの難しさを痛感する。
  「個にして弧ならず」。私は、この言葉が好きである。多忙極まる医療機関の皆様にご迷惑をかけたなくない。この言葉を大事に「冷静さ」という心を維持したいと思う。

以 上