民主主義と新型コロナウイルス

 感染症の流行を抑えようとする都のトップ、国のトップ。要請はするが、先頭に立って新型コロナウイルスと闘う姿勢には思えない。ラジオではまだしも、テレビからは他人事の様に映る。必死さが伝わってこないのだ。コミュニケーション能力の低さを痛感する。
  特急で走る新型コロナウイルス。鈍行で追いかける医療行政。コロナの流れが速すぎるのか。それとも、いわゆる官僚体質が立ちはだかるのか。後手後手に回っている感は否めない。
  その一方で、毎日の様にテレビ出演する大学教授岡田春恵さん。話は論理的で分かり易い。「バックグランドを提示して欲しい」「根拠は何か」と、問う同教授の姿勢に共感する。
  人権を保障する為の制度である民主主義。その民主主義によって人権を規制する。このことは、しっかり記憶に留めておかなければならない。
  自由権を大きく規制した新型コロナウイルス。観客民主主義、沈黙する善良な市民、とは決別できるのだろうか。

以 上