培ってきた力で新型コロナウイルスと向き合う

 最近、やたらと青春時代を思い出す。新聞配達をした中学時代。野球の練習、練習に明け暮れた高校時代。そして、東日本準硬式野球大会県代表で出場したこと。
  東都大学野球に毅然と君臨した日本大学香椎監督から世田谷グランドで直接コーチを受けたこと。また、八甲田春スキーを満喫したこと。新型コロナウイルスの登場により青春時代のエネルギーを再利用としているのかも知れない。思い出は走馬燈の様に過ぎる。
  また、こんな時だからこそユーモアの力を借りてコロナ難局を乗り越えたいとも思う。2,3紹介する。
  まずは、烏賀陽正弘著「頭が良くなるユダヤ人ジョーク集」より、著者とニューヨークに住むユダヤの親友とのメールの要旨である。
  「彼は、化学療法の副作用によって、ほとんど髪はなくなるだろうと知らせてきた。どんなに悲嘆に暮れていることか、どう慰めようかと思案していたところ、後日、彼から次のメールが届いた。
  『化学療法で掴めるほどの毛が抜けている。とても見るに堪えないよ。でも実は、それをためているんだ。いつか貼り付けて貰うためにね!』」。
  次に、国会委員会での話である。一方の目に障がいがある委員が質問に立った。鋭い質問にヤジが飛んだ。「片目で何が見えるか」。間髪入れず「一目瞭然」と反撃したというのだ。
  さらに、中学時代の恩師との会話。「先生、日本人はほこりを失ったのでは」。「家の周りはほこりだらけだ」と答える恩師。
  軍事力、国境が意味をなさない新型コロナウイルス。国家の基本体制にまで影響を及ぼしかねない。この難局にあたり、うがい、マスク、そして外出の控え。当たり前のことを当たり前にやり、今まで培った力をエネルギーに、ユーモアを忘れず、この難局を乗り越えるつもりだ。

以 上