他人の評価が気になる 

〜劣等感の裏返しか〜

  他人の評価が気になる。これは、自分に「自信」のない人達の特徴である。自分に「自信」のある人は、他人の評価は気にしない。評価する人、人それぞれであるという認識に立っているからだ。しかも、彼等は自分と人とを比べる様なこともしない。
  他人の評価が気になる人達は、頼みもしないことを率先してやる。一見利他的に見えるから紛らわしい。
  彼等の特徴は「公平」という概念に価値を置かないことだ。つまり、他人の評価を気にするあまり、公平という価値が見えなくなる様だ。そして、常に何かに怯えている様に映る。
  また、他人の評価が気になる人達は「個」の確立が弱い。「自律心」とは無縁である。その結果、孤立感を深め、行動基準は善悪ではなく損得が優先しがちである。優生思想は、その様な隙間を狙って入り込む。
  確かに、優生思想は自己満足に貢献するかも知れない。頼みもしないことを率先してやる。自分の学歴、職歴、実績などをひけらかす。著名な方の名前を使用するのも同質である。
  しかし、人間成長を阻む元祖でもある。優生思想は自己中心的であり、利己的であるからだ。
  不確かで不透明、そして長寿時代である。内面的価値、つまり、愛情・共感・信頼などが評価対象としてクローズアップされることは間違いない。

  以 上