みなさんにそうして貰っています
「ポスター・チラシ・会員募集等掲示(設置)窓口票」に必要事項を記入の上、青森市中央公民館窓口へチラシの据え置きを依頼した。その取扱に多々の疑問を感じた。そこで下記事項を要請する。
【要請】
青森市中央公民館は、本件事案において行った行政指導を継続するつもりか。継続するのであれば、その理由を明らかにすべきである。責任ある者の名義による文書での回答を求める。
【事案】
記載事項7、「掲示(設置)希望施設」欄について、全部の公民館(11ヶ所)を○で囲み、各5部と記入した。
ところが、記載事項7、「掲示(設置)希望施設」欄について、「各施設ごとに、設置枚数をピン留めして持参して下さい」と行政指導があった。私は、社会教育の一環として、講演活動を続けて16年になる。その都度、チラシの据え置きを依頼してきた。ところが、既述の様な行政指導を受けたのは初めてであった。
そこで、行政指導の理由を尋ねた。返ってきた回答は「皆さんがそうしています」「皆さんにそうして貰っています」であった。これでは行政指導の理由が明らかでない。私は、行政指導を拒否した。結論的には私の意向通り受理した。
【意見】
しかし、小さなことは大きなことの始まりである。青森市中央公民館窓口対応を見逃す訳にはいかない。
行政指導の理由は、「皆さんがそうしています」「皆さんにそうして貰っています」である。これは「判断基準」が曖昧な場合や、説明に窮する場合に行政マンが好んで使用する常套手段である。ところが、日本人の気質はこの言葉に滅法弱い。これは「個」の確率の難しさを物語っている。
青森市中央公民館の担当者は「皆さんがそうしています」「皆さんにそうして貰っています」という曖昧な言葉を使った。考えられる理由は、一つは業務に自信がないこと。もう一つは、優生思想が潜んでいることである。
仮にそうであれば、行政サービスの劣化は避けられない、しかし、担当者はまだ若い。長いこと業務を続けなければならない。自らの人間の成長を思うならば「皆さんがそうしています」「皆さんにそうして貰っています」等という曖昧な言葉に浸ってはならない。
「お願い」であれば、素直にお願いです、と言えば良いだけの話である。ただし、行政手続法32条1項(行政指導の一般原則)の法意を見失う様なことがあってはならない。
以 上