聾の子ども・感性・作文
「子どもの読書活動推進大会」に参加、以下は主催者青森県教育委員会へ提出した感想文に補筆したものです。
まず、主催者に感謝申し上げます。企画は勿論ですが、受付、会場内でも子ども達に対する誘導など、しっかり子ども達が主役になっていました。
私は、築78年になります。教育の原点は「自律心」の涵養にあると考えています。その為には、「読書」は欠かせないと考えます。また、不透明、不確かな時代、長寿を心身共に健全に生き抜く為にも読書は欠かせないと考えています。
二言目には、走り込め、走り込め。その趣旨は分からなかった。
私は、高校球児であった。社会人野球東日本準硬式野球大会に県代表で参加。そして、日本大学硬式野球部に1時間参加した経験を持つ。だが、走り込め、走り込め。その趣旨は分からなかった。説明を受けた記憶もない。
二言目には、本を読め、本を読め。中学、高校を通じてよく聞かされていた。だが、その趣旨は分からなかった。説明を受けた記憶も無い。本を読むこともなかった。
という私が、本を読むようになったのは50歳を過ぎていました。きっかけは、国家試験受験でした。しかし、本を読む習慣が出来ればしめたもの。今では、2,3分の隙間時間を読書に利用できる様になりました。
孫が通う聾学校の特徴は生徒数が少ないことです。そして、子ども達の特徴として内面的価値、つまり愛情、共感、信頼等が研ぎ澄まされている感があります。青聾祭、運動会のスローガンに「一人一人」という言葉が度々出て来ます。これもその表れと見ています。これは、憲法にいう「個人の尊厳」の体現と評価しています。孫が入賞できたのは、その様な環境下でのことです。まさに教育の成果です。
表現活動は自己の人格発展に寄与すると言われます。得心です。孫には、弱者に寄り添える人間に成長することを願っています。
大人達の読書習慣は、子ども達の読書習慣に大きな影響を与えることが考えられます。まず、大人達が読書習慣を身に付けたいものです。
最後に、子ども達の発表を聞いた作家あさのあつこ氏の「自分が刺激を受けた」という感想が印象的でした。
以 上