放課後児童会を見聞


  わずか3秒ほどで退室した。その状況を再現する。

    まず、子ども達がいる教室に案内された。入室する際に「こんにちは」と言って入った。
  入り口付近に座っていた女の子、「何しに来たの」と私に尋ねた。
  そこで、私が答えようとした。
  ところが、児童支援員が答えた。
  私は、私に対する問いかけに、なぜあなたが答えるのですか、と声を強めた。

  これは、一般的な光景かも知れない。しかし、児童の先回りをする行動は極力避けるべきと考える。児童の主体性の萌芽を摘み取ることになるからだ。児童は主体であって客体ではない。しかも同じ様な子どもは一人といない。そして、未来を担うのは児童である。このことを肝に銘じるべきである。
  でも、殆どの支援員は記述の様な行動をとるに違いない。しかし、それは自分に自信が持てない証と考える。自分に自信が持てない人間に子どもに寄り添うことは至難の業と考えられるからだ。
  「放課後児童会」の目的は、児童の健全な育成を図ることである。その空間は、児童と向き合ってなんぼの世界だと考える。その際、大きな力を与えてくれるのが「聴く力」であり、「多角的視点」であり、「無知の知」である。
  支援員の言動一つ一つが児童に勇気を与えたり、傷を付けたりすることだろう。とすれば、そこは教訓と感動の宝庫である。児童を通じて自らの成長が期待出来るなら、とても幸せなことだろう。より一層研鑽を積み、未来を担う児童の為に尽力されることを期待したい。

  以 上