利己主義者が教師
利己主義者とは、他人を押しのけてでも自分の利益を守ろうとする者をいう。仮に、この様な人間が教壇に立った場合、どの様な影響が出るのか予測してみた。想像しただけでも恐怖を抱く。そして、最も教員になって欲しくない人間像が浮かび上がる。
○同調性、集団性を強調する傾向が強く、子ども達が社会の中でより良く生きて行くために欠かせない「主体性」を醸成する教育に価値を置か
ない。
○多様性を認める精神が欠落しているため、個性を伸ばすのではなく個性を潰す可能性が高い。「角」は削るのではなく「角」を磨いてあげる
のが指導者の役割であろう。
○子どもを指導する際、自分の主張に従わせる手段として、他の子どもと比較する傾向が強い。これは、指導する技術の未熟さを自ら宣言し
ているに等しい。
利己主義者を評価する者がいなくても、引っかかる人間はいくらでもいる。他人の評価をとても気にし、「親切」という精巧な仮面をまとっているからだ。主体的に生きている人間でないと中々見抜けない。でも、見抜くポイントはいくつか考えられる。言動が「公平」を基軸になされているか否か。何か怯えている様子がないかどうか。喋りまくる一方、違った考え方を遮らないかどうか。これは自信の無い人間がする特徴でもある。
「教師は子どもと向き合ってなんぼの世界」。述べたのは、教育専門の大学教授である。利己主義者とは真逆の姿勢である。得心である。
以 上