スポーツ指導者の二極化
主役が指導者という学校は後を絶たない様だ。勝利至上主義がまだ幅をきかせているのだ。それを支える保護者達。
自分の名誉の為に、子どもの為にという仮面をかぶり奮闘する指導者。常に子ども成長を目的に頑張る指導者。ここでは、主体、客体が逆転する。
目標と目的をきちんと区別出来る指導を出来るか否か。「公正」という価値観に敏感であるか否か。加えて、現代では高いコミュニケーション能力が求められる。
守旧派時代は「根性」の二文字があれば良かった。今は、科学的根拠と伝える技術が求められている。子ども達を取り囲む環境が激変したからだ。そこで、指導者の「自律心」の醸成は欠かせないと考える。これは受験学力では身に付く代物ではない。
そして、気を付けなければならないことは、指導者にありがちな優生思想的考え方である。これは、人間の成長を阻む元祖であるからだ。これは、何もスポーツに限らない。常に子どもから学び、保護者から学ぶ姿勢を忘れない様にしたいものだ。
ところが、子ども達が社会へ出てからのことを考えた指導者はまだまだ少数派かも知れない。しかし、県内屈指のスポーツ強豪校が素晴らしい高校教育を施していることを知った。それは、野球部のキャプテン選びにあった。是非応援したい。
子ども達の青春はほんの一時である。学校スポーツの在り方は、目標が目的に逆転していないか、常に学校、保護者を絡めて検証すべきである。
以 上