日本で最も自殺の少ない町の特徴
2019年7月19日東奥日報新聞「14歳の君へ私の授業」・統計生理研究所特任准教授岡檀の「統計的考え生きる力に」という寄稿文が掲載されていた。
日本で最も自殺の少ない町を見つけたかったという同准教授。見つけたのは徳島県海部町であった。そして、その町の特徴的な事象を記している。
・「色んな意見の人がいなくてはいけない」と言います。
・「どうせ自分なんて」と思う人が少ない。
・「助けて」というのも特徴でした。
・「みんな」が少数派であった。
憲法13条前段(個人の尊重)の精神が自殺の多少に深く関わっていることが分かる。
統計的思考とは何か。同准教授は、例えばもし「あなたと付き合いたくないって、みんなが話してたよ」と言われたらへこみますよね。でも「みんな」って?これに全体像とその分布に目が行くと、「みんな」が実は少数派だと気付くことがある。こういう物の見方のことを統計的思考という、と述べる。
そして、統計的思考によっていい加減な情報に飛びついて失敗したり、噂に流されたりせず、自分の力で冷静に状況を判断出来る様になる、と述べる。
社会の中でより良く生きて行く為に欠かせない「自律心」。その醸成に統計的思考の重要性を痛感した。
以 上