老後の不安、聾の孫に学ぶ

 逆境に正面から向き合う勇気を培っておかなければ、老後の不安は次から次へと襲いかかってくる。築78年を迎えその感を強くしている。
  私の孫は聾学校中学部3年である。年々主体性を増してきている姿に教育の成果を感じる。特に、障害を持つ人間には「主体性」の価値は計り知れないと考えている。障がい者に対する偏見は殆ど「無知」から生じていると考えられるからだ。
  ところで、この価値は老後不安の分岐点でもある様な気がしている。迎合的な生き方は群れる傾向が強い。確かに、そこは一時の気休めにはなろう。しかし、逆境に正面から向き合う勇気を培うことは難しい。同調圧力が強くなるからだ。
  では、主体的に生きるためにはどうしたらよいのか。自分に自信を持つことであろう。その為には、他者と比較する人生観からの脱却が必要と考える。この人生観は常に他者の評価が気になり、主体的に生きることを遮るからだ。
  ところが、人は高齢に伴い他者と比較する傾向を強めている感がある。例えば、学歴、職歴、つまり属性に縋り付く傾向だ。これは、自信喪失の鏡と見る。自分に自信のない人は、人と比べてしか自分を測れないからだ。
  そこで、歳を重ねてこそアグレッシブな精神が大事な様な気がしている。そして、「自律心」を鍛え、「無知の知」を利器にしながら、逆境に正面から向き合う勇気を培っていきたい。   

  以 上