引きこもり

  東奥日報紙6月24日付朝刊に「引きこもり27年間経験の男性」「仲間ができ人生変わった」という見出しがあった。
  この類いの記載に出てくる常套語がある。これを、引きこもりの対策と予防に分けてみた。

  対策
  ・勇気を持って一歩踏み出せば、前に進める。
  ・仲間に、思いを打ち明けて欲しい。
  ・年齢を重ね焦りが強くなった。

  予防
  ・母親に心配をかけたくなくていじめを語らない。
  ・母親が優しかった。

  大事なのは予防であると考えている。予防の二点は一体として捉えることが出来る。母親に心配をかけたくなくていじめを語らない。これを実質的に捉えれば、、語っても自分を守ってくれると考えていないか、あるいは人の力を借りる力が弱いか、であろう。
  前者であれば、母親の優しさは弱さであったのだ。母親に強さを感じていないのだ。後者は優しい人間でないと中々難しい。人に優しい人間は強いからである。この辺りが引きこもりの根源と考えている。
  守ってあげれば子どもは強い子に育つ(「子どもが育つ魔法の言葉」・PHP)。その為には、母親が強くなければならない。その為には、「自律心」の醸成は欠かせない。そこは教訓と感動の宝庫だからだ。子どもに対する放置、過干渉では子どもは母親の強さを感じ取ることは出来ない。
  母親の優しさが子どもの引きこもりを通じて苦しみになってはならない。父親の母親任せは論外である。
   

  以 上