自律心が育たない影響
合わせスタイルの人生観に支えられている人達。彼等の特徴は、自律心に欠けていることである。その結果、彼等の生き方に色々の影響を及ぼすことになる。
自律心の欠如からは自信は生まれない。その結果、次の二つの特徴に現れる。@複眼的視点に欠け、多様性を認める精神が弱いことだ。A他人と比べてしか自分を測れなくなってしまう。その結果、自分に対する評価がとても気になることだ。特にAの特徴は人間の成長を止める元祖である。
以上、二つの特徴から、彼等は異論にとても弱い。その為、排除の傾向を強め、まず保身に身構える。そして、保身の為にはなりふり構わず反撃に出る。
多数派に属している安心感。そして、批判のない自分がなぜ他者から批判を受けなければならないのか、という自然的な発想。その為、批判には滅法弱く自らを見失い、時、場所構わず逆上することさえあるのだ。
特に何かを指導する側に回っている人達。それは職業に限らない。記述のことに気付くことは難しい。「指導している」という意識が全てに優先するからだ。
不世出と評される伊藤真弁護士(伊藤塾塾長)は次の様に述べている。「権力は批判の対象であり、そうでなければ民主主義は成り立ちません。しかし、人間は信頼の対象です。」
権力を批判する者を批判して、自分を癒やしている面々。考える力の劣化は、目を覆うばかりだ。人間の幼稚化は社会へと流れ、官民問わず耳を疑う様な事件が多発しているのだ。
以 上