特別支援学校オープンスクールへ参加


  筑波大学付属聴覚特別支援学校オープンスクールへ参加した。私は、中学部2年生である孫を連れての参加だった。50人は参加していただろうか。中には、インドネシア人を母親に持つ女子生徒が参加していた。お母さんとお話をしたが、障がいの子を持つ悩みはみな共通していた。
  参加してともて印象的であったのは、学校側の参加者に寄り添う姿勢が鮮明であったことだ。概要説明された先生を始め、ソフトな語り口、ソフトな振る舞いは学校の特質から醸成されるものだろうか。普通学校の先生方にも見せ、聞かせたかった。
  体験授業で「体育」を見学した。授業は楽しくなければ相手に伝わらない、ということを実践しているかの様であった。
  「個々の状態や発達段階に応じた指導法を駆使し、」。これは、同校教育方法の一節である。これに触れ、より一層普通学校との交流を活発にして欲しいと思った。差別が生まれる土壌は、無知、偏見、不安の構造である。交流は無知の解消に大きな役割を果たすことが期待出来ると考えられるからだ。
  また、交流を通じて聴覚障害者の「積極性」が涵養されれば、大きな教育効果と言えよう。
  私は、恐怖の体験をしたことがある。聾者の中に私がいた時のことだ。私は手話は使えない。聾者の人達が何を話しているか全く分からない。私は、不安を超え恐怖を覚えた。逆のパターンが聾者であることが分かった。
  参加した孫が、同校受験を目指すか否かは、学びの意欲にかかっている。そんな意を強くして帰途についた。
 

以 上