優生思想的考えに支配される教員達
平成14年に開始した講演活動は98回を数えました。子ども達の笑顔を増やしたいと始めた講演。タイトルは「孤立に追い込む親達〜聴く力は子どもの自立心を育む〜」。
今回は、初の試みとして市内中学校6校を無差別に選び、教員宛に郵送にて御案内しました。参加者は1名、教員の参加者はありませんでした。この結果に対する検証を進めているところです。
心配なのは、優生思想的考えに支配され「学ぶ力」が劣化しているのではないだろうか。「井の中の蛙、大海を知らず」。教員の皆さんは社会から浮いた状態になっていないだろうか、ということです。
子ども達の環境は悪化の一途を辿っています。中でも心配なのは「苛め」の増加です。人権を侵害された体験のない教員達にとって、「いじめ」の課題に取り組むキーワードは「想像力」です。その為には、「想像力」を鍛え人権意識を高める必要性があります。子どもから学ぶ。保護者から学ぶ。社会から学ぶ。とても大事なことと考えています。ところが、優生思想的考えはそれらを阻みます。同時に人間の成長をも阻みます。
人間の幸せは、教育の力に待つところがとても大きい。教員の方々のより一層の「学び」を期待したいものです。
以 上