体操界の民主化に立ちはだかるテレビ朝日


  テレビ朝日は、なぜ体操界の民主化に立ちはだかるのか。それとも企業利益が凌駕し、これが自然の姿なのか。完全にバランスを失っている。他に勇気あるスポーツコメンテーターはいないのだろうか。
  体操取材歴40年というスポーツコメンテーター。こんなにも勇気のないスポーツコメンテーターを見るのは初めてである。権力に媚び、柔軟な思考によって変化に対応できず、もがき悶える姿にしか映らないのだ。
  「すべて国民は、個人として尊重される」(憲法13条前段)。これは、日本国憲法の基軸である。人間は皆同じ、個人は皆違う。多様性認める精神が法意である。スポーツ界とて例外ではない。このために存在するのが民主主義である。つまり、一人一人を個人として尊重することが民主化の目的なのだ。
  そして、民主化は国民が権力を監視し、批判し、改善を要求することが出来るから進化するのである。つまり、権力は批判の対象、人間は信頼の対象である。
  ところが、同氏の言動は真逆である。日本新体操連盟の理事というから公人でもあろう。とても公人の振るまいとは思えない。偏頗な言動は、知性、理性、合理性という価値には全く無縁である。自己中心主義で私利私欲に煮えたぎる姿は体操取材歴40年のなせる業なのかも知れない。
  「他者を批判することを通して、自己を正当化し、価値づける。」これは同氏の常套手段である。この手段はとても楽である。主張も理由も不要だからだ。視点、観点がなく、これでは何処にでもいるただの「オバさん」に過ぎない。同氏の質問を鋭いと評価する人がいる様だが、権力者側へ質問を浴びさせる勇気がないだけの話である。
  体操協会は治外法権団体ではない。しかも、国民の税金が投入されているのだ。日本国憲法を尊重し、スポーツ基本法をしっかり遵守することは、最低限の責務である。

以 上