他人の評価を支えに生きる
最近、他人の評価を支えに生きている人達がやたらと目に付く。他人と比較する生き方は「自己肯定感」をスルー。どこまで行っても「自信」は生まれない。「自信」のない人ほど他人の評価が気になって仕方がない。そこは底なしである。人間の成長を阻む元祖である。その特徴を探ってみた。
・代償、つまり自分に対する評価を求め、とても他人に尽くす。その為、盲目的になり公私の区別がつかなくなる。
・「個にして弧ならず」の真逆である。孤独で孤立している人間に多く見られる。
・虚栄心・見栄が強く、批判にはとても敏感に反応する。虚勢を張る。
・他者を批判することを通して、自己を正当化し価値づける。その為、平気で捏造、虚偽を繰り返す。
・「マウンティング」志向が強く、それを維持する為に属性に縋り付く。
・独裁傾向を強め、組織の腐敗が進む。
・「自立心」という構造に無縁である。その結果、自分とは格闘しない。
ところで、なぜ自己肯定感を持てないのか。「劣等感」に負うところが大きいと見る。これは、他人と比較する生き方に傾きやすいからだ。では、劣等感は一体どこから生まれるのか。「貧困」が大きな要素を占めていると考える、精神的貧困・経済的貧困。これらが子どもが成育する過程に与える影響は計り知れないと考えられるからだ。そして、これが権力欲、名誉欲を押し上げることになる、と見ている。
正しき者は強くあれ。強き者は人に優しい。虚栄心・見栄は正しきことではない。優しさと虚栄心・見栄との区別をしっかり持つようにしたい。
以 上