マウンティング
マウンティングとは、動物社会において自分が相手より優位であると誇示する行為のことを言う。これは、中々厄介な代物である。それを支えに生きている人々にとっては手放せないだろう。その一方で、人間の成長を阻む元祖でもあるからだ。
「マウンティング」を育む土壌は学歴、収入、役職等。そして、集団があるところ影ではなく、形として散見出来る。それは、人間の性とも考えられる。しかし、親から愛情と自由が充分に補給され育った人は、自己肯定感をしっかり備えている様だ。彼等は、内面的価値を高める志向が強く、他者と比較する発想がない。つまり、「マウンティング」を不要とする人達だ。
一方、「自分は自分でいいんだ。」という自己肯定感が持てない人達である。彼等は、「自分が何をしたいかより、他人からどう評価されるか」ということが気になって仕方がない。つまり、自分の考えや自分の気持ちに従って行動出来ないのだ。その結果、思考が固定化され「学びたい」などという発想は生まれない。そこで、他者を批判することで優位性を維持しようとする。「マウンティング」の現実化である。今、この類いの輩が老若男女問わずやたらと目に付く。
長寿社会で自分らしい生き方を貫く為には、日々「自己肯定感」を磨いておくことに尽きる様だ。同時に、これは自分との格闘でもある。
以 上