骨太のお母さん

  「お金はないが、愛と自由は与えられる」。骨太のお母さん。この様な母親は既に絶滅危惧種になってしまったか。
  確かに、回転寿司も塾通いもショッピングもいいだろう。これは、全て金銭で処理できる。しかし、子どもの成長に最も大事な愛、自由という内面的価値は金銭では与えられない。だから難しい。
  この内面的価値をシャワーのごとく浴びせられた子どもは強い人間に育つに違いない。
  その為には、親自身ぶれない生き方を確立する必要があろう。
  「自分で考え行動し、その結果に責任を取る」。この構造は、上手くいって感動を与え、失敗して教訓を与える。この繰り返しが人に「自信」を与えてくれる、ものと考えている。
  ところで、自分らしく生きることと利己主義、自己中心とを同義語に使用する人達をよく見かける。自分らしく生きるとは、他人の自分らしく生きることを尊重するということでもある。つまり、利己主義、自己中心とは矢印が反対なのだ。
  私は、憲法講義で次の様に学んだ。「人はみな違うのだから違って当たり前」人の違いを受け入れる。この方が人の幸せに資すると考えたのが憲法13条で示している、と。

以 上