アメフト反則選手を賞賛する社会風土
監督、コーチの指示が反則行為であることを認識しながら、反則行為に及んだアメフト選手。ところが、弁護士を帯同して記者会見を開き、反則行為に及んだ経緯を語る。
不思議なことは、この記者会見を契機に反則行為に及んだ選手に対する評価が高まるのだ。これが良く分からない。が、国民性が如実に表れている様な気がする。
とかく「情緒的判断」が優先する国民性。民主主義の前提である自立心、つまり「自分で考え、行動し、その結果について責任をとる」という精神的構造を持ち合わせていない悲劇的欠陥。加えて、「これはおかしい」と言おうとしない気質。
スポーツによって、人生を作るのは素晴らしい。しかし、スポーツによって人生を誤ってはならない。関東学院大ラグビー部大麻吸引事件はいい例だ。理不尽な指示、命令は、官民を問わず社会に蔓延している。物作りのブランドを破壊、特に中央官庁の汚染度は国民主権を破壊する勢いである。
「勇気がなければ、他の全ての資質は意味をなさない」。述べたのは、世界大戦中の英国首相ウインストン・チャーチルである。