小平奈緒選手の一際光る発言
大舞台で度々「生き方」という言葉を発する平昌五輪スピードスケート500m金メダリスト小平奈緒選手。今までのオリンピック選手で「生き方」等という言葉を口にした選手の記憶がない。生き方の中のオリンピックなのか。オリンピックの中の生き方なのか。長寿社会を迎え、とても興味深かった。
この世に保障されているものはない。だとすれば、不安、孤独感は尽きない。レースの様な人生を送っている輩には尚更だ。これを乗り越えてくれるのが愛情、共感、信頼など内面的価値、つまり、生き方の様な気がするのだ。
とかく国威に利用されがちなオリンピック。しかし、それはスポーツ本来の姿ではない。スポーツは人間がより豊かに暮らすための清涼剤なのだ。
「成功することは素晴らしい。成功しなくても、成長することはもっと素晴らしい」。この言葉通り、コツコツと後段を磨き、前段に到達したのだろう。
あなたの志は何ですか。と、聞きたくなる様な一際光る発言。小平選手の更なる羽ばたきが期待出来そうな予感は、国民に勇気と希望を与えてくれる。
以 上