教師を襲う病魔
教師を襲う病魔。とにかく校長になりたい。校長になって何かをしたいのではなく、校長になること自体が目的なのだという。これは、「他人と比較する人生観」。つまり、主体性の無い生き方の末路のような気がする。
彼等は自分の頭で考え、評価し、決断し、そして行動する。その結果については責任を取る。という構造を待ち合わせていない。つまり「自律心」が涵養されていないのだ。だから、他人からどう評価されるかということがとても気になる。
問題は、定年後もその延長線上で生きようとするところにある。なぜ、その様な生き方を選ぶのか。自分を支えてきた価値観、つまり「他人と比較する人生観」が崩壊することを恐れるからだ。この恐怖感はとても辛いはずだ。その辛さから逃れるため「校長になりたい」病魔に取り付かれてしまうのだ。人間の寿命が延びていることが、このことに拍車をかけていないだろうか。この病魔が年々拡散の傾向にあるようだ。
しかし、彼等にまともな教育を期待出来る訳がない。他人からどう評価されるかが優先する為、視点は上司に向いても、子どもに向かないからだ。これは、教育を自分の為に利用しているに過ぎない。被害者は子ども達である。そして、この病魔は学校の土壌に感染、隠蔽粘土層に変えてしまうのだ。
以 上