9条を世界的信仰へ

 主権者に失望を与えた希望の党。長島昭久政調会長は、講演で次の様に述べたと報じられている。「平和は大事で、私も尊重するが、『9条があるから今まで日本は戦争に巻き込まれずに済んだ』という考え方は、少し偏っている。信仰の世界みたいだ」。
  少し偏ると9条は信仰みたいに見えるのかも知れない。憲法が紙切れに見えるのと似ていないか。しかし、国際社会の冷徹な現実を見据えた時、日本国憲法9条を地球単位の信仰まで昇華させないと「戦争」はなくならないと見る。世界唯一の被爆国日本は、その役割を果たすべき使命があると考える。
  「戦争」は人殺しである。動物の霊長と言われる人間。誕生して200万年。未だに「戦争」を使わなければ、紛争を解決できないでいるのだ。
  9条を信仰の世界みたいに眺めるのではなく、信仰の世界まで昇華させる努力を続けることだ。これは、被爆国の国民に希望の灯りを灯し、党の名に相応しい。
  選挙で選ばれた人間。私が国民の為に政治をやる等と驕ってはならない。マウンティング思考は、人間の成長を止めてしまう。怖いのは、本人がそのことに気づけないことだ。

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